部活で暴力や暴言 ハラスメントを受けたと回答の生徒181人
03月21日 09時47分
県教育委員会は、県立学校の部活動の実態調査で暴力や暴言、ハラスメントを受けたことがあると回答した生徒が181人にのぼった結果を踏まえ、今後、各学校を巡回訪問し、指導や助言を行うことにしています。
県教育委員会による部活動の実態調査は、4年前、県立コザ高校の運動部で主将を務めていた男子生徒がみずから命を絶ったことをきっかけに始まったもので、今年度は、去年4月から11月の事案について、78の県立学校の生徒や保護者、指導者などを対象に行われました。
それによりますと、回答した生徒9802人のうち、「部活動で暴力・暴言・ハラスメントを受けたことがある」と答えたのは1.8%にあたる181人で、前の年と比べてほぼ横ばいとなっています。
具体的な内容を複数回答で尋ねたところ、暴言などの「精神的攻撃」が最も多く145人、次いで、私的なことに過度に立ち入るなどの「個の侵害」が40人、無視や仲間外しなどの「人間関係からの切り離し」と、不可能なことの強制などの「過大な要求」が、それぞれ39人などとなっています。
また、暴力などを「受けたことがある」と答えた生徒のうち67.4%にあたる122人が「解決されていない」と回答しています。
県教育委員会は「まだ一部の指導者の意識改革が進んでいない」として、ことし5月から6月にかけて各学校を巡回訪問し、指導や助言を行うことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20250321/5090030979.html