玉城知事 辺野古沖事故めぐる文科省判断「踏み込みすぎ」批判
2026年5月25日11:54
沖縄県名護市辺野古の沖合で船が転覆し、高校の研修旅行中だった生徒と船長が死亡した事故で、文部科学省が、高校の教育内容が政治的中立性を定めた教育基本法に違反すると判断したことについて、玉城知事は「判断は踏み込みすぎだ」と批判しました。
この事故は、ことし3月、アメリカ軍普天間基地の移設工事が行われている名護市辺野古の沖合で、研修旅行中だった京都府にある同志社国際高校の生徒たちを乗せた2隻の船が転覆し、17歳の女子生徒と71歳の男性船長が死亡し、生徒など14人がけがをしたものです。
文部科学省は、基地反対の抗議船に生徒たちを乗せたことは「極めて不適切」で、「さまざまな見解を十分に提示しておらず、特定の見方・考え方に偏っていた」として、高校の教育内容が政治的中立性を定めた教育基本法に違反すると判断しました。
これについて、玉城知事は、25日朝、県庁で記者団の取材に応じ、「教育基本法違反にあたるかどうかについては、さまざまな有識者から『それは違うのではないか』という意見が出ている。どのような見解で判断したのかも含めて、文部科学省の判断は踏み込みすぎだ」と批判しました。
また、平和教育について、玉城知事は、「生命の尊重と個人の尊厳を基盤に、思いやりの心や他者を価値ある存在と学ぶことだ。さまざまな歴史や出来事を学んでいくことによって考える力や判断する力を養っていこうというもので、沖縄県の平和教育全般が偏向しているということはない」と強調しました。
一方、関係者によりますと、24日、玉城知事も出席して沖縄市で開かれた支援者の集会に先立って、玉城知事と、亡くなった女子生徒が乗っていた船を運航して救助された船長を殺害するという趣旨のメールが会場に送られたということです。
玉城知事は、「何事もなく集会が行われたことに安どしている。安全が第一で、警察の協力もいただいたが、このようなことがないことを望むしかない」と述べました。
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-5090035129