ハラスメント認定された市議に辞職勧告決議 筑紫野市議会
03月26日 19時27分
女性議員の体を触るなどのハラスメント行為が認定された筑紫野市議会の男性議員に対し、26日、市議会で辞職勧告決議案が提出され、全会一致で可決されました。
採決のあと男性議員は記者団に対し、議員を続ける考えを示しました。
筑紫野市議会の田中允議員(77)は2022年から去年にかけて女性議員の体を触ったり、子どもがいない女性議員に対し、「あんたは欠陥やけん」と発言したりしたとしてあわせて12件のハラスメント行為が市議会に認定されたことが関係者への取材でわかっていますが、3月4日にNHKの取材に対し、「記憶にない」などと述べました。
これについて、26日の市議会の本会議で、原口政信議員は「筑紫野市と市議会の品位と名誉を著しく傷つけたものであり、市民の負託を受けた議員として資質に欠けると言わざるをえない」などとして田中議員に対する辞職勧告決議案を提出しました。
議長と田中議員本人を除く、20人で採決が行われた結果、辞職勧告決議案は全会一致で可決されました。
辞職勧告の決議に法的拘束力はありませんが、本会議のあと、赤司泰一議長は記者会見で「改善を求めて様子を見てきたが根本的に反省していない、改善されていないと感じた。重く受け止めて頂き、自ら職を辞すべきだ」と述べました。
一方、田中議員は記者団に対し「謙虚に律しながら続けてまいりたい」と議員を続ける考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20250326/5010027540.html